円形脱毛症の原因と治し方~必ずしも精神的ストレスが原因ではない?

頭部に10円くらいのハゲができてしまう症状を「円形脱毛症」といいます。

その大きさが10円くらいの大きさが多いので別名「10円ハゲ」とも言われる自己免疫病の1つです。

しかし円形脱毛症の中には1っか所だけではなく、2か所以上や全身の毛が抜けてしまうタイプもあります。

髪が突然抜けるのは精神的にも大変な苦痛になります。

では、なぜ髪が抜けてしまうのか?どうすれば治るのか?解決に向けて一緒に見ていきましょう。

円形脱毛症の原因と治し方~必ずしも精神的ストレスが原因ではない?

円形脱毛症の種類

単発型・・・頭髪の1カ所が円形に脱毛するタイプ

多発型・・・2カ所以上脱毛する・・・タイプ

蛇行型・・・首筋近くの後頭部、耳の周りの側頭部、おでこの上など生え際が帯状に脱毛するタイプ

全頭型・・・頭髪のすべてが抜けるタイプ

汎発型・・・眉毛やまつげ、ひげ、陰毛などの全身の毛が抜けてしまうタイプ

ひとえに円形脱毛症といっても、このように様々なタイプがあります。

単発型だと自覚症状がなく本人も知らないうちに治るケースもあります。

どんな人がなるのか?

円形脱毛症は老若男女にかかわらずだれでも発症する可能性があります。年齢も男女も関係なく赤ちゃんも発症します。円形脱毛症の患者の約4分の1は、15歳以下の子どもだと言われています。

※年齢と共に毛量が減る男性特有のAGA(男性型脱毛症)とは原因や仕組みが異なります。

※自分で頭髪を抜いてしまう抜毛症とは全く別の症状ですので混同しないでください。

抜毛症は一般的に、思春期に人間関係で悩みを持つ子どもに多く発生すると言われています。

円形脱毛症の原因とは?

自己免疫疾患

自己免疫疾患とは・・・私たちの体は、体内に異物が入るとそれを攻撃して排除しようとします。しかし自分自身の正常な細胞や組織に対してまで攻撃を加えて排除してしまう症状が自己免疫疾患です。

髪が抜けてしまう仕組みは、T細胞(異物を攻撃したり免疫細胞を刺激して抗体生産を活性化させる細胞)が毛根を異物と間違えて攻撃してしまうため突然髪が抜け落ちてしまうのです。

なぜその様な異常が生じてしまうのかは、まだ明らかになっていませんが遺伝やストレスが異常を引き起こす要因と言われています。

アトピー性疾患

アトピー性皮膚炎、気管支炎、アレルギー性鼻炎を持っている方はアトピー性疾患です。

円形脱毛症患者の40%以上がアトピー性疾患の方と言われています。

原因として考えられることは

アトピー性皮膚炎と円形脱毛症に共通するのは、免疫に他なりません。どちらも免疫の過剰反応と考えられている症状です。

免疫は通常、体にとって害のある異物(ウィルスなど)を排除する働きがあります。

アトピー性皮膚炎も、円形脱毛症も、体に害のないものにまで免疫が反応してしまい、症状が出てしまうのです。

この免疫の異常がアトピー性疾患による円形脱毛症の原因となります。

産後の女性ホルモン値の変化

女性は妊娠から出産後において女性ホルモン値が減少することがあります。

女性ホルモンには発毛促進の作用があります。

妊娠中は通常の女性ホルモン値が100倍に増えるといわれています。しかし、出産すると女性ホルモンは一気に通常値に減少します。女性ホルモンが減少すると抜け毛がひどくなるといった症状がみられます。

妊娠による女性ホルモンの乱れが抜け毛の原因の一つとも言われています。

脱毛時期は?

髪のヘアサイクルの関係で産後3~4ヶ月後に抜け毛が多くなります。
多くの場合は頭髪全体のボリュームが減る産後脱毛となりますが、このときに、円形脱毛症になることがあります。さらにアトピー素因を持つ場合、それが加速されやすいというデータもあります。

ホルモンバランスだけでなく、育児の忙しさによる食事の偏りや出産のストレスが原因になることもありますので、産後の抜け毛には特に気をつけることが大切です。

円形脱毛症の治し方

治療法①皮膚科・美容クリニックに相談する

円形脱毛症になってしまったら・・・まず思いつくのが皮膚科や円形脱毛症専門の美容クリニックへ相談に行くことでしょう。まずは、円形脱毛症治療を専門的に扱っている医師に相談してどのような治療が最適なのか確認してみることが大切です。

ただし、皮膚科や美容クリニックで治療を行ったとしても、全ての円形脱毛症が治るわけではありません。

円形脱毛症により髪が抜けるメカニズムは解明されているものの、その根源となる原因は今だ解明されていないからです。

自己免疫疾患やアトピー性疾患も髪が抜ける仕組みは解明されていてもなぜ体が誤った指令を出しているかというそもそもの理由が明らかになっていませんし、人によって原因が様々だということもあり、皮膚科や美容クリニックで治療をしたとしても、治らない場合もあることをご理解ください。

治療方法

ステロイド局所注射・・・10円ハゲのような単発型、多発型の成人患者に対して使われることがあります。発毛効果が大いにありますが、ステロイドの副作用があるため子どもには行いません。デメリットとして、注射の時に痛みを伴うことや副作用として注射部位が陥没することもあります。

局所免疫療法・・・脱毛が広範囲に及ぶ患者または子どもに対して行われます。人工的にかぶれを起こす化学試薬、スクアレン酸ジブチルエステル(SADBE)か、ジフェニルシクロプロペノン(DPCP)を使って、かぶれを起こさせることにより発毛を促す治療方法です。最初は1%ないし2%の高濃度なものをつけて感作させ、2週間後に低濃度なものを塗布、その後至適濃度まで徐々に濃度をあげて治療します。

約9割の患者に発毛効果があると言われていますが、副作用としてかぶれやじんま疹、リンパ節腫脹などが見られます。またアトピー性皮膚炎、湿疹、じんま疹がある人は、一時的に症状が悪化する場合もありますので注意してください。治療期間は半年から1年以上かかる場合があり、根気よく続ける必要があります。

内服薬(飲み薬)の使用・・・下記の内服薬(飲み薬)は、円形脱毛症の治療に使用される場合があり、効能が確認されています。

・ステロイド内服

・抗アレルギー薬

・セファランチン

・グリチルリチン、メチオニン、グリシリン複合薬

外用薬の使用・・・下記の外用薬(湿布や軟膏など)は、円形脱毛症の治療に使用される場合があり、効能が確認されています。

・ステロイド外用

・塩化カルプロイド外用

・ミノキシジル外用

冷却治療・・・液体窒素を脱毛部分にあて、誤作動を起こした免疫細胞の働きを抑えて、毛髪の再生を図る治療法です。液体窒素を綿棒で湿布します。軽い痛みがありますが、簡便で副作用もほとんどない方法です。

紫外線療法・・・広い範囲で脱毛する全頭型や汎発型で使用されることがあります。なお、子どもの治療にはおすすめできません。

アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬などの皮膚病などに対しても行われる治療法です。
PUVA治療法、ナローバンドUVB療法、エキシマレーザー療法などがあります。

回数や頻度は症状により異なりますが、2週間に1回~6回程度、数か月にわたって治療を行います。副作用としては、紫外線を照射するため、肌の炎症からくるヒリヒリやかゆみ、ひどいときには水ぶくれが生じる場合があります。

スーパーライザー療法・・・直線偏光近赤外線照射療法といい、皮膚の奥まで届く特殊な赤外線を脱毛斑に照射する治療法です。この光の波長は体の奥までも届くため、鎮痛、消炎効果で痛みと腫れがひくので、筋肉や関節の治療用としても使われています。

また、自律神経に直接照射することにより全身の血行が良くなるため、自律神経失調症の治療に使われることもあります。

簡単に治療を受けることができ、副作用も軽い点があることから、単発型や多発型の治療に使用される場合があります。

点滴静注ステロイドパルス療法・・・点滴により、ステロイドを3日間ほどの短期間で大量投与する治療法です。発症後6か月以内の成人患者で、急速に進行する重症例に有効な治療法。発症後6か月以内の患者には約6割効果が見られましたが、発症後6か月以降の患者には16%程度しか効果が見られないため、発症後早期の重症患者にのみ行われます。

発症早期の重症患者に対しては高い効果が実証されている半面、子どもには成長障害が生じる可能性がありますので、使用できません。

ステロイドを大量に使いますので、入院が必要となります。不眠、動悸、頭痛、微熱、倦怠感などの副作用がでる場合があります。

お勧めできない治療法

漢方薬・催眠療法・精神安定剤・鍼灸治療は科学的な根拠がなく検証が不十分なため、使用はお勧めできません。

保険の適用

保険適用の原則としては

生命に関わる重大な疾患に対しては対象になります。「病気と認められた場合」保険対象になります。

脱毛症の中でも男性のAGA(男性型脱毛症)やびまん性脱毛症など、ホルモンのバランスの乱れで起きる脱毛や老化による脱毛症は生活に支障をきたさないので保険の適用外となります。

円形脱毛症の治療は、自己免疫疾患などの体および精神的な問題を改善するための治療になりますので、保険が適用されます。

ただし

美容クリニックや、専門クリニックなどでは治療費や薬代が保険適用外になる場合がありますので、事前に確認を行いましょう。

治療法②自然治癒を待つ

円形脱毛症は自然治癒でも十分に治ります。

薬で強引に治療できたとしても、いっときの症状が改善されたことにすぎません。

根本的な原因の根っこの部分は科学的にも解明されていないからです。

しかし円形脱毛症を発症して永久に治らないことはありません。基本的には期間を置けば必ず治ります。

治療を行わなくても80%の方が自然に改善します。特に単発型の脱毛症であれば1年くらいで自然に生えてくる方がほとんどです。

治るか治らないかは体がどう働くかです。正常な体のサイクルを取り戻すためには、生活習慣の見直しやストレスを溜めないような工夫が必要です。

今までの生活環境の見直しや、ストレスを軽減または感じないような思考法も有効です。

どれも決して簡単なことではありませんが、一つ一つチャレンジして新しい環境を作っていくことが大切です。日々のちょっとした意識の積み重ねが思考や体質の変化へと導いてくれます。

必ず治ると信じて、大きな心で前向きに行動に移してみてください。

必ず道は開けます。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました